【実証実験の状況報告】小型ICT施工用建機による生産性の向上及び普及促進事業

2019年01月07日 お知らせ

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平成30年度 実証実験補助金事業

実証実験の概要

検証内容

遠隔操作により設計図書通りの施工が可能かを検証するとともに、熟練技術者不足の解消、保有する技術の伝承についても可能性を検証します。

実証方法

小型建機をベースに新型センサーを搭載した小型ICT施工用建機を制作し、設計データに基づいた建機の遠隔操作を行います。

提案者

レントリー新潟株式会社

背景と目的

現在、比較的大規模な建設現場や工事現場では、ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)を活用した「ICT施工」の取り組みが進められています。工事現場にて作業を行う建設機械(建機)の位置情報と、3次元設計データとを照合し、建機を操作するオペレーターを支援することで、より正確で効率的な施工を実現するものです。「丁張り(遣り方)」などを行う人員数を軽減できるなどのメリットがあり、人手不足解消に役立つとして期待されています。

しかし、現在のICT施工工事は主に20トン大型建機が行っているため、使用が大規模現場に限定されています。熟練労働者の不足が深刻化する中小企業や小規模現場の工事には浸透しておらず、よりニーズのある現場においてはまだまだ身近なものとはなっていないのが現状です。

ICT施工には地球上空を航行する人工衛星を用いたGNSS (Global Navigation Satellite System、全地球航法衛星システム)を使用する方法があります。この方法では、都市部など通信上の死角ができやすい現場によっては信号の送受信が難しくGNSSを使用することが出来ない場合もあります。

そこで、現場にて計測を行う測量機器にGNSSの代わりに3トン建機用に改良した自動追尾トータルステーション(光学測量機器)を取り付け、衛星通信が確保できない環境下でも精度の高いICT工事を実施できるようにすることを目指します。

この技術が浸透することによって、建設現場にて今後加速するであろう人手不足に対応しながら、質の高い建設工事技術の維持・継承がスムーズに行われることが期待されます。

実証実験の様子

新潟市北区コベルコ教習所(株)新潟教習所敷地内に設置した試験場において、実際の施工現場を模した環境を設定、実証実験を実施しました。

試験場を「GNSS信号が安定して届きにくい市街地の現場」と見立て、受信機・ディスプレイを搭載した小型建機を作業員が実際に操作。斜面に土を盛り上げ、平坦な面をつくる「盛土工事」を模したシミュレーションを実施しました。「現場の情報がリアルタイムでディスプレイ上に表示されるため、直感的に施工状況を確認できる」等の感想が上がっていました。施工地点から一旦離れ、前後左右に移動した後に再度、施工地点に戻る等、動きを加えた実験も実施しましたが、移動する前と遜色ない施工ができました。

実証実験当日は、風雨が強く打ちつける厳しい環境下でしたが、自動追尾トータルステーション、受信機、ディスプレイはいずれも問題なく機能しました。

自動追尾トータルステーション

トータルステーションと通信し小型重機の位置を把握

運転席に設置されたディスプレイ

現場作業の様子

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