【実証実験の状況報告】AI味覚判定を活用した日本酒レコメンドサービスによる新しい観光提案(日本酒観光案内バー)

2020年03月27日 お知らせ

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実証実験の概要

AIを活用した利き酒サービスにより、気軽に好みのお酒に出会う体験を提供します。日本酒を観光資源として捉え、独自のアルゴリズムにより12種類の日本酒味覚タイプに分類し、判定結果ごとに一人一人に合った味わいを巡る新潟駅近郊のラリー型の旅を提案することで、新潟駅周辺地域の飲食店・酒販店の回遊を促し、地域全体の活性化を目指します。

検証内容

独自AIによる味覚判定を通して、一人一人に合った日本酒製品や酒蔵・飲食店を提案する観光拠点を設置。味覚判定サービスの利用による回遊性向上を目的に検証を行ないます。

実証方法

2020年 2月14日(金)~3月15日(日)の期間中、JR新潟駅構内に日本酒専門の観光案内バーを設置し、一般向けに実施。

提案者

MIRAI SAKE COMPANY株式会社

背景と目的

新潟県内には90を超える酒蔵が存在します。新潟の日本酒といえば、いわゆる「淡麗辛口」のイメージがあり、東京など大都市圏でも認知されています。ここ十数年は、特に若手の醸造家らによって、甘口やスパークリング系といった銘柄を投入するなどの動きが出てきています。しかし、そうした銘柄を飲み比べる機会はなかなかありません。

また、日本酒は洋服における「試着」ができません。そうなると、結果的にはパッケージに書かれた品質表示などの視覚情報に頼って選びがちになります。そうなると、本当に好きな銘柄に行き当たるということが起こりにくい、といった問題が生じます。

また、ワインの世界にソムリエが存在するように、視覚、聴覚、味覚を使って瞬時に判断するというのは、極めて専門的な領域です。

そこで、AIによる解析を実施することにより、わずか10分以内で、自分好みのお酒を気軽に知ることを可能にしました。

本プロジェクトは、この日本酒レコメンドサービスを通じ、JR新潟駅周辺エリアの回遊性の向上を図り、地域全体の活性化を目指します。

MIRAI SAKE COMPANY株式会社の山本祐也CEOは「自分の味覚で自分に本当に合う美味しいお酒が分かる。これによりそのお酒に合う料理を知ることにもなり、その結果、“新潟の世界観”を感じることにもつながると考えています」と展望を語っています。

また、駅周辺および市街地の回遊性向上と観光活性化に関しては「花街の歴史が香り、地元感あふれるお店が多い『レトロサイド』古町エリア、日帰り出張や時間のない方にも便利でサクッと飲める『スマートサイド』駅前エリアに分け、それぞれの特徴を踏まえた展開をしています。例えばこれまで敷居が高くて行けなかったという古町のお店でも、自分に合うお酒と料理を勧めてくれると分かれば、入りやすくなる、といったことも期待できるのではないでしょうか」と実証実験のねらいを話してくれました。

実証実験の様子

2月14日に開催されたオープニングイベントでは、関係者・メディアを対象に、実際に日本酒レコメンドサービスを体験できるコーナーが設けられました。

体験コーナーでは、まずスマートフォンでQRコードを読み取り、専用の画面を表示させます。あらかじめ用意された10種の日本酒を順にテイスティングしていき、味の好みを5段階評価で入力していきます。

テイスティングと入力が完了すると、すぐに判定結果が表示されます。結果は12種のタイプに分けられ、そのタイプに基づくお酒やそれに合うおつまみを提案、加えて、近隣の飲食店や酒屋も勧めてくれます。

参加者からは、「すっきり&やさしい味わい」を意味する「Byun Byun(ビュンビュン)」が多く出ていたのが特徴的でした。

また、「結果が専門用語でなくオノマトペ(擬音)で表現されるのがおもしろい」「直感的にイメージしやすい」「合う料理やおつまみを勧めてくれるのが嬉しい」「長年、新潟のお酒の代名詞とも言える淡麗辛口に親しんできたので、自分も辛口好きなのだと信じて疑わなかったのですが、今日の結果では『ビュンビュン』でした。世界が広がったようで、もっと新潟のお酒を深掘りしたいと思いました」など、好意的な反応が多く寄せられていました。

 

用意された10種のお酒をテイスティング

テイスティング後、味の好みを5段階で入力

12種の味覚タイプとそれにぴったりの銘柄をレコメンド

お酒に合うおつまみもレコメンド

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